医師が考える良い病院・良い医療とは:後悔しないための選び方のポイント

医療

体調が悪いけれど、どの病院に行けばいいのかわからない

有名な病院なら安心?

そんな悩みを持つ方は多いのではないかと思います。

しかし、実際に医療の現場で働いている医師が考える「本当に良い病院」とは、医療関係者以外が思っていることとは違うかもしれません。

建物の立派さや知名度だけでは、「本当に良い病院」とは限りません。

この記事では、医師の視点から見た「質の高い医療」の定義と、信頼できる病院を見極めるためのチェックリストを解説します。


医師が考える「良い医療」の4つの定義

医師が「この医療は質が高い」と判断する際、主に以下の4つの要素を重視します。

科学的根拠(エビデンス)に基づいているか

最新の医学的知見に基づき、ガイドラインに沿った標準的な治療を提案できることが大前提です。

「最新=最良」とは限らず、患者さんの状態に合わせて最も確実性の高い選択肢を提示できるのが良い医療です。

「共有意思決定(Shared Decision Making)」が行われているか

医師が一方的に治療法を決めるのではなく、「医療のプロとしての提案」と「患者さんの価値観・生活背景」をすり合わせ、納得して治療を選べるプロセスを重視します。

医療安全への意識が高いか

ミスをゼロにすることは不可能ですが、ミスが起きない仕組み(システム)が整っているか、万が一の際の説明や対応が誠実であるかは、医療の質に直結します。

病院職員に話しかけやすく、職員間の関係も良いか

診療所、病院ともに職員があわただしく動いていることが多いです。

しかし、忙しいところでも、その素振りを見せずに、話しかけても普段通りに対応してくれるところは、安心できるところだと思います。

また職員間の雰囲気も、殺伐としていないかどうかは重要です。


内部から見た「良い病院」を見極める4つのポイント

医師が自分の家族を診てもらうならここだ、と考える病院には共通点があります。

地域の他施設との「連携」がスムーズか

一つの病院ですべて完結させるのが、一番スムーズであることは間違いありません。

ただ、すべての患者・すべての疾患を一つの病院で完結させるのは不可能であり、無理なことを引き受けてしまうのは「良い病院」ではありません

  • 「うちは何でもできる」と言い張らない利益追求で安請け合いをしない)。
  • 必要に応じて、より専門性の高い病院や、リハビリテーション病院へ迅速に紹介してくれるネットワークを持っている。

これが、患者さんにとって最適なタイミングで治療を受けられる鍵となります。

専門医の有無と「チーム医療」の質

特定の疾患(がん、心疾患など)において、学会が認定した**「専門医」**が在籍しているかは一つの指標です。

医師の数が多い大きな病院では、専門医の在籍数も多い傾向になります。

治療する際に経過が複雑になりやすい病気の場合は、多くの医師が在籍している病院のほうよいでしょう。

独りよがりにならない最適な医療につながる可能性が高くなるためです。

看護師、薬剤師、管理栄養士などの多職種が対等に意見を出し合っている病院は、患者さんの小さな変化に気づきやすい傾向にあります。

こちらはむしろ大病院よりも小規模病院のほうが、チーム医療として機能しやすい傾向にあります。

大きな病院ほど複数の医師が主な担当になるので、どうしても医師主導になりやすいのです。

多職種が連携して対等に意見を出しあい、一人の患者さんに最適な医療・環境を用意するのは小規模病院の得意技と言っていいでしょう

インフォームド・コンセント(説明と同意)の丁寧さ

良い病院の医師は、メリットだけでなく**「デメリット(副作用や合併症)」や「代替案」**についても必ず触れます。

昨今、インフォームド・コンセントは膨大な量となっており、すべてを理解できる患者さんはほぼいないのではないかと思います。

うまくまとめて説明でき、医師以外であっても後から質問しても対応してくれるような病院は、信頼できそうです。

なお説明を受けるうえで大事なことは、

「医師は神様ではない。医療は魔法ではない。」

「絶対」、「確実」というのは存在しないし、「できないことはできない」伝えること

これは患者さん側も、医者側も念頭に置かなければなりません。

「何でも治る」「絶対安全」という言葉ではなく、リスクを誠実に話してくれるかをチェックしてください。

整理整頓と衛生管理

意外かもしれませんが、待合室の掲示物が古すぎないか、トイレや診察室の整理整頓ができているかは、その病院の管理体制を映し出す鏡です。

細かい部分に目が行き届いている病院は、医療安全への意識も高いことが多いです。


【実践】病院選びのチェックリスト

受診する前に、あるいは初診の際に以下のポイントを確認してみましょう。

チェック項目良い病院の傾向要注意な傾向
説明内容リスクや再発の可能性も話す良いことしか言わない
質問への対応手を止めて話を聞いてくれる質問を遮る、威圧的
紹介状の対応必要に応じて快く書いてくれる囲い込みをしようとする
専門性ホームページに症例数や実績がある何を得意としているか不明
連携地域の連携クリニックと密に動く他の病院を批判する

まとめ:あなたにとっての「良い病院」を見つけるために

「良い病院」とは、単に病気を治す場所ではなく、**「あなたが納得して病気に向き合える場所」**です。

ほかのことにも共通しますが、「また行きたくなる病院」であるかどうかが、大事なことです。

知名度や口コミサイトの星の数だけでなく、実際に病院に行った時の雰囲気医師と対話した際の「納得感」を大切にしてください。

もし不安があれば、「セカンドオピニオン」を求めることも、現代の医療では当然の権利として認められています。

どんなに大きな病院でも、どんなに立派な機械があっても、実働しているのは「人」です。

またどんなに有名な医師がいても、全員を対応することは不可能です。

そこの病院で働いている「医療者全員」「雰囲気と全体の対応」から、自分で納得できる病院を見定めましょう。

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