皆さんが、病院に初めてかかるときに、まず問診票を書いて、その後対面の診察の順になります。前回問診票の書き方について解説しました(こちらの記事:問診票の書き方)が、今回は対面診察の時に効率よく自分の病状を伝える方法を解説します。
体調がつらいときに細かく伝えるのは大変、伝えたいことは多いけどうまくまとまらないなどのお悩みの解決に役立つポイントをお話しします。主に以下の3点がポイントです。
最もつらい症状を中心に話す
前回の問診票の時にお話ししましたが、一番つらい症状を中心に始めましょう。例えば、
- 風邪症状:熱・喉・鼻の症状のどれかを中心。咳・痰などの症状が関連しやすい症状として付け足すことがある
- 腹痛症:腹痛・下痢・嘔吐の症状のどれかを中心。熱や背部痛などの症状が関連しやすいものとして付け足すことがある
基本的には複数の病気が同時に発症することは少なく、一つの病気から症状が出ていることが多いので、辛い症状を中心に、そこに近い・関連する症状を付け足すようにしてみましょう。
中心にする症状がいつ、どんな時に始まったか。最初の時と受診時を比べて悪くなっているか
「いつ」始まったか(何日前?)、「どんな時に気づいた」か(動いたとき?寝ているとき?大谷がホームランを打った瞬間?)、「症状の強さがどうなっていった」か(数字で表すといいかもしれません。最大10、症状なし0として表現)の3つの状況を伝えましょう。
症状の強さは、最初から10で始まる場合や、最初は3ぐらいで徐々に悪化し、今9ぐらいに悪化などのパターンがありますが、前触れなく突然10でスタートする場合は重病なことも多いので注意です。
病院に来ることを決めたきっかけ
症状が出て、すぐに病院に行くことを決めたのか それとも仕事などがあるから何とかごまかしてやってきて、いよいよ症状が悪くなったため受診を決心したのかなど、人それぞれの理由があると思います。
まだ仕事を先回しにできたぐらいの症状なのか、それすらもできないほどの辛い症状なのかだけでも、病気の重症感が変わります。
以上の3点を伝えれば、少なくとも頻度の多い病気から、除外しなければいけない病気や辛い症状への早めの対応などがしやすくなるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。


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