実は区別すべき医療言葉1 訪問診療と往診

病院用語の違い

医療に使う言葉の中に、実は似ているようでちゃんと区別したほうがいい言葉があります。

あまり一般的には使わないため、気にせず同じ意味として使われていることも多いことでしょう。実は区別して考えると、より整理されて役立ってくれます。

第1回目として 訪問診療 と 往診 の違いを解説してみたいと思います。

訪問者さん
訪問者さん

お医者さんが家に来てみてくれることでしょう

行っていることは両方とも、訪問者さんが思っていることに間違いはありません。

皆さんが知っておくべきことは、

  • 訪問診療:事前予約された日時に訪問してくれる診療
  • 往診:夜間や緊急時などで、予定外でも訪問して診療   

この点だと思います。

訪問診療とは

定期的・計画的に医師が患者宅を訪れることで、患者の健康管理や治療、容体悪化の予防を目的とします。事前にスケジュールが決まっており、体調が悪くなくても利用できます。保険点数(医療費を決めているもの)は、150-888点と幅があり、週に数回までと回数にも制限があります。

管理医師
管理医師

通院の代わりに家で診てもらうイメージ

その時に病状が悪いときは、一緒に診療可能

往診とは

緊急時や容体急変などで、予定外のタイミングの時に、患者・家族の要請に応じて医師が訪問するサービスのことです。突発・不定期なので、医療計画はなく、その時の変化に応じた対応をします。保険点数は720点/回で、夜間休日はより費用がかかる場合もあります。要請に応じてなので、同じ人から1日で複数回訪問しても、その都度の費用が掛かります。

管理医師
管理医師

急な症状で救急車で行くか、迷うようなときに使うイメージ

対応している病院・クリニックであれば、初診でも対応してもらえることが多いはず

まとめと注意

訪問診療 と 往診の違いについてお話ししました。

言葉としては、往診のほうがなじみがあり使われていることが多いのではないでしょうか。

病院によってはごっちゃにして、実は往診ではなく訪問診療のみ対応の場合もあると思います(かかりつけの訪問患者さんは、緊急訪問の対応もしていることもあります)。どこまで対応可能かは各病院の体制で異なるため、もし利用することがあるなら確認してみてください。

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